もともとは不動産屋ですが、自分の会社の人手不足をきっかけに人材紹介業界(転職エージェント)に関わって15年以上が経ちます。
リクルート社をはじめとする人材紹介ビジネスは、年々大きくなっていますが転職という非日常を扱う為、一般の方にはブラックボックス的な業界であると感じています。
そこで、中にいる者として有益な情報を書いておきます。
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転職エージェントのカテゴリは2種類
転職エージェントのカテゴリーは大きく2つに分ける事が出来ます。
転職希望者にコンタクトを取って求人を紹介するエージェントをCA(キャリア・アドバイザー)と言います。もっぱら転職者との窓口となります。
皆様が転職を検討して、リクルートやマイナビなどの転職サービスに登録すると毎日大量のメールやら電話やらが来ると思います。
彼らが、CA(キャリア・アドバイザー)です。
一方、RA(リクルーティング・アドバイザー)と言われるエージェントは、もっぱら企業側の窓口となります。
転職エージェントは分業性になっている事がほとんどで、リクルートやマイナビなどの大手は完全に分業化されています。
一般的には、経験の浅い新人などはCA(キャリア・アドバイザー)から始めて、経験を積んで企業側とのやり取りを担当するRA(リクルーティング・アドバイザー)となる場合が多いです。
他に、例えば大手に10年間在籍して経験を積み独立したエージェントなどは、分業型を取らずCAもRAも一人で完結するパターンが多いですね。
数年前までは、一人完結型の独立型エージェントはエキスパートな方が多かったのですが、最近では未経験の方がフランチャイズで開業しているケースなども多く注意が必要です。
・CA(キャリア・アドバイザー)
→転職希望者の対応をするエージェント
・RA(リクルーティング・アドバイザー)
→企業側の人事とやり取りするエージェント
転職エージェントはどこからお金をもらっているのか
皆様が転職エージェントに相談されてもお金はかからないのですが、どこから転職エージェントへの報酬が出ているかというと、採用する企業から報酬が出ている訳です。
企業からどれくらいの手数料をもらっているかというと、年収の30%が一般的です。
案件によっては35%以上となる事もあります。
年収の30%ですから、年収500万円の方を紹介して入社に至ると150万円の手数料収入となる訳です。
驚かれた方もいらっしゃると思いますが、すごい金額ですよね〜
転職希望者を入社させただけで150万円ですよ!
私も最初はビックリしましたね。
ここまで読んで頂いて、勘の良い方はお気づきになると思いますが、これって不動産の仲介と似ているんですよ。
不動産業は、物件を仲介すると仲介手数料が入ってくる。というスキームです。
人材紹介業は人材を仲介すると手数料が入って来るのです。
そして、ここで気をつけて頂きたい点が出てきましたね。
そうです。企業は採用するだけで金がかかる訳です。
採用する企業側の本音として、転職エージェント経由で入社してくる人物に対して採用のハードルが上がる事もある。という事を知っておいた方が良いと思います。
全ての企業や案件でハードルが上がる事は無いですが、私の経験上は多くの案件でハードルは上がってきます。
企業はなぜ転職エージェントを使うのか
年収500万円の人物を一人採用すると、150万円もかかる人材紹介会社を企業はなぜ使うと思いますか?
理由としては下記となります。
・人気の無い職種やハードな職種で採用が難しいから
・急いで採用しなくてはならなくなったから(急募ですね)
・求人広告を垂れ流しにしても効果が限定的だから
・非公開で求人したいから
・年齢・性別・学歴などの足切りが可能だから
などが理由として上げられますが、最も多いのは人が取れない企業がお金を払ってでも人を採りたい場合がほとんどだと思います。
中には、年収1000万円以上のハイクラス案件などでクローズでヘッドハンティングに近いやりとりのみで取引されている案件もあるにはありますが、かなり稀だと思って下さい。
上手な転職エージェントの使い方
では、転職エージェントは使っても意味が無いのか?と言いますと、そうでもありません。
使い方が重要なのです。
下記を参考にされてみて下さい。
転職したい企業やポジションが決まっている方
まず第一に、希望の企業サイトなどで公開求人があれば、直接応募するのがベストです。
もし、求人サイトや企業のオフィシャルサイトなどで公開された求人募集が無い場合は、具体的に企業名やポジションを明記して各転職サイトに登録してみましょう。
希望の求人を取扱いしているエージェントから連絡が入る可能性があります。
また、業界やポジションが絞れている方は、その業界に強が独立系のエージェントを直接ググるなどして問い合わせてみましょう。
エンジニアなどでしたら、「SE 転職エージェント」などで良いと思います。
もし、企業サイトや求人サイトで公開された求人があり、なおかつ転職エージェントからも同じ内容の求人紹介が両方ある場合は、履歴書などを一旦エージェントに送り自分が採用基準に達している属性かを確認したうえで、転職エージェントを通さず直接応募しましょう。
なぜかと言いますと、企業が募集している応募要項に例えば「大学卒以上30歳くらいまで」と表記されていても、本当は「MARCH以上で転職回数2回まで。女性希望。TOEIC800以上の20代」という条件がエージェントのみに提示されている事が多いのです。
「自分は書類選考に通りますか?」と単刀直入に聞けば答えてもらえるはずです。
転職しようか迷っている。もしくは、どこに転職すれば良いか分から無い方。
そもそも自分を採用してくれる企業があるか不安な方や、自分の適正がいまいち分からない方は転職エージェントを使うべき方です。
何社と相談しても無料なのですから、使わない手はありません!
ここで重要なのは、転職エージェントの選び方です。
15年以上の転職エージェント経験から、お薦めのエージェントを紹介させて頂きます。
人材業界の中の人がお薦めする業界特化の転職エージェント
ここまで読まれて、早速転職エージェントに相談してみようと思われた方にお薦めの転職エージェントを紹介します。
転職エージェントと言うと、リクルートやマイナビなどの大手にもCA(キャリア・アドバイザー)が在籍していますので、各大手サイトに登録するとリクルートやマイナビのCA(キャリア・アドバイザー)からも連絡が入ると思います。
大手転職サイト直営のCA(キャリア・アドバイザー)に相談されても良いと思いますが、冒頭で説明したとおり、大手のCA(キャリアアドバイザー)は新人さんなども多く、経験値が少ない事も多くあります。
しかし、大手転職サイトは情報量は抜群なので、面談はされておいた方が良いと思います。
そして、ある程度業界や職種の希望などが固まってきたら、業界に特化した独立系転職エージェントに相談される事をお薦めします。
大手エージェントでは扱わない情報や、企業経営者と直接やり取りしているエキスパートの転職エージェントと面談出来るなど業界に特化した独立系転職エージェントには強みが多くあるのです。
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まずは登録して確認してみても良いと思いますね。
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